電力会社にとって頭が痛いのは、繁殖期送電線鉄塔に営巣するカラスによる短絡・地絡事故による停電です。
送電線鉄塔は、見晴らしがよく、人が接近できない安全な場所の為全国の送電線鉄塔でカラスの営巣がよく見られます。しかもカラスの巣材には導電性のよい針金やフェンス屑等の金属片が用いられ巣材によって停電事故を起こします。その被害は広域にわたり、経済的損失は計りしれません。
全国のどの電力会社でも、送電線鉄塔に営巣を発見しだい撤去されているが巣をとればすぐ営巣するのでその対策には手を焼かれています。
　近年様々な鳥害防止装置が取り付けられておりますが、そのほとんどがカラスに見破られその効果を失っているのが現状です。
　当社は、送電線工事を主に営む会社でありますが、鳥害による甚大な被害を目の当たりにしその対策を考えて参りました。
　当社の鳥害ワーキンググループは鳥類の特性を研究し、実験試作試行を繰り返し、鳥害防止装置「テンバード」を開発いたしました。
（平成７年特許取得）
　そこで開発されたのが半透明な糸「テンバード」です。この糸は耐候性があり、強くまた絶縁性に優れています。
また、鳥類の糞公害対策にも効果があります。

１．絶縁性に優れています。
　　特殊半透明な糸です。

２．安価で施工が簡単です。
　　簡単な工具のみ（ペンチ、スパナ等）で取り付けが容易に出来ます。

３．作業時の取り外しが簡単です。
　　特殊半透明糸（テンバード）に金具（アクセサリースナップ、スプリングスナップ）
　　を取り付けているため
　　他の作業時のための取り外しが簡単にでき、また取り付けも簡単に出来ます。
　　また可倒式もありますので外さないで作業の支障にならない方法も出来ます。

４．耐久性に優れています。
　　紫外線に強く、耐用年数は１０年です、長年の間風・雨等にさらされていますので、
　　大気中のほこり等が付着変色して効果が地域により落ちる場合がありますので、
　　１０年以前の張り替えが望ましいです。

５．装置が目立ちません。
　　特殊半透明糸（テンバード）を取り付けるだけなので
　 装置が目立ちにくく、音や光等の苦情が出ません。

６．どこにでも取り付け出来ます。
　　電力会社の送電線鉄塔、変電所・発電所の構築物、マンションのベランダ、電車の
　　駅等色々な所に取付られます。

７．送電線鉄塔以外の構造物に対しても鳥害を防止することが出来ます。

８．鳥類に危害を与えません。

本装置はカラスの営巣防止を目的としたものですが、過去に本装置を塔体内に施工したが翌年アームに営巣したケースがあります。その効果はテンバードを取り付けた部分にしか効果がありません。
カラスはテンバードを正規の寸法で取り付けた部分には営巣は行いませんがその他の部分に営巣をする恐れがありますので取付に際しては弊社にご相談ください。また近年変電所及び発電所で鳥害による同種の事故が発生しております。事故防止のため変電所等の設備にも取り付けることが出来ますのでご用命下さい。
テンバードの効果はカラスだけでなく取付方法を替えれば、雀・ムクドリ・ハト等の糞公害にも効果があります。